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Windows7のXP互換モード

企業のWindows 7移行を支援:MS、Windows 7でXPアプリを稼働できる「Windows XP Mode」発表 - ITmedia PC USER
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0904/27/news030.html

 米Microsoftは4月24日、仮想ソフト「Windows Virtual PC」のWindows 7版とその上で稼働するWindows XP環境「Windows XP Mode」を提供すると公式ブログで発表した。
 Windows XP Modeは、Windows 7搭載PCでWindows XP向けアプリケーションを稼働できるようにする仮想環境で、Windows 7への移行を検討している中小企業を支援する目的で提供される。
 ユーザーは、Windows Virtual PC上のWindows XP Mode環境に直接XP向けアプリケーションをインストールすることで、Windows 7のデスクトップから直接それらのアプリケーションを利用できるという。

これ、私はすんなり納得できるんですが、仮想マシン上のXPモード環境、が普通のクライアントPCとしてのWindowsを期待するユーザに受け入れられるものなんでしょうか。仮想マシンを触ったことのある方には当たり前ですが、仮想マシン上の設定ってネットワーク一つとってもブリッジかNATか選択があったり、ストレージはマウントできる領域を予約したり、ホストOSと共有ができたり、結構選択肢があって今まで以上に知識が要求されたりします。たとえばIE5やIE6でしか動かないウェブシステムがあったとして、XP互換モードにIE5や6を入れて使うのはそう簡単ではないように思います。


MicrosoftWindows7を売りたいのは分かるのですが、Vistaがスルーされたように、多くの企業においてはクライアントOSはXPで十分なわけで、Windows7MicrosoftがXPのサポートを切り捨てるから、という消極的な理由で導入せざるを得なくなるというのはユーザとして納得がいかないところです。


ネットブックをつかってみて分かったことは、ウェブとメールとOffice文書の読み書きだけならネットブックで十分実用に足るということです。強いて不満を言えば画面解像度が低いことくらいで、アプリの処理速度なんかは文句ないです。事務用途の業務端末PCのOSは、今のところXP以上のものを必要としません。


PCが爆発的に普及したのはウェブとメールとオフィススイートによる作業の効率化が背景にあったわけで、それがもうエントリースペックのノートで、XPで十分だとすれば、当然クライアントPCの出荷は頭打ちになるし、次世代OSも期待されなくなります。


事務用品としてのPCに求められるものはもうこれ以上ないところまで実現できているのかもしれません。XP互換モードは苦肉の策なんでしょうが、だから企業ユーザがWindows7に移行してくれるかというと、Windows7にXP以上の何かが期待されない以上、多分厳しいと思っています。