コンパクトレンズ

コンパクトで高性能で多機能を求めて

小学4年生の理科のテスト

娘が通っているのは普通の公立校ですが、もう簡単な電気回路を習ってきています。直列と並列。検流計。あと最近っぽいのは太陽電池。豆電球とモーターを使って理解度をチェックします。もちろんオームの法則やらフレミングの法則やらはなしですが、知らないと逆に難しく感じてしまいます。


例えば、検流計で絶対にしてはいけないのは?という問題。答えは電池の両極に検流計の電極を直接当てること、なのですが、これオームの法則が分かっていないと回路に過電流が流れてしまうことが理解できないと思います。なぜいけないのか娘に聞いてみたのですが、電気が速く流れるから、という変な答えが返ってきました。あと、並列を平列と板書していたらしい。しかも娘は間違ったまま覚えていて、テストでも○になっていました。学校は何を教えているのだ。


とりあえず、電流と抵抗の概念を簡単に説明しました。電流は電位の高いところから低いところへ流れること、電気を通しやすい物質は抵抗値が低いこと、抵抗の少ない回路に大きい電位をかけると大きな電流が流れること、を水の流れを例に解説しました。流れる水に網を入れても流れる量はほとんど変わらないけど、手で遮ったらほとんど流れなくなるよね、とかそういう。後は中学校で習うから、今の段階では概念的なところが何となく分かっていればいいと思います。一番良くないのは、電気が速く流れるから、などと自分の中で勝手な解釈をして分かったつもりになってしまうことです。


あと検流計自体も電磁誘導が分かっていないと仕組みが理解できないと思いますが、そのへんは無視なんでしょうか。今の時点で検流計を使わせる意図がよく分かりません。


ついでに電気エネルギーと熱エネルギーと力エネルギーの話をちょろっとしてやりました。豆電球が光ったり、モーターが回ったりする仕組みの簡単な説明です。結構食らいついてきたので、ちょっと嬉しかったり。



あともう一つ。気温の測り方について、ひなたとひかげ、どちらで測るのが正しいかを選ばせる問題がありました。答えはひかげで測る、なのですが、最初なぜだか分かりませんでした。娘に聞いても教科書を見ても答えのところしか書いていなくて、なぜそれが正しいのかが書いてありません。


私の結論としては、ひなたで測ると太陽光の熱で温度計自体の温度が上昇するため、気温を正確に測れなくなる、というものです。Pro trekが腕につけたままだと正確な気温を測れないのと同じ理屈ですね。ちょっと考えればすぐに分かるのですが、なぜそうなるのか理由も説明せずに気温は日陰で測るのが正しい、と教えるのはどうかと思います。


ということで、テストの点数自体はよろしかったのですが、内容の理解度という意味ではまだまだ不十分だと感じました。テストの点数ばかり追いかけていると肝心なところが疎かになってしまう虞があります。点数は褒めてやるけど、もうちょっと突っ込んで考えさせていかに分かっていないか分からせる、そんな指摘をしてやるのも親の役目かな、と思います。いつまでサポートしてやれるかは心許ないところですが...